『かんもく』の当事者にとって「英検2次面接スピーキングテスト」ができない!ということが最重要課題になります
面接委員と話すことに不安や緊張感を持ってしまうので、英検受験を断念してしまっていた方もいるかもしれません
近年、英検は民間資格として、障がいやそれに準ずる症状があっても受験できるように変化しています
受験する前に、あきらめずに「やってみよう」と思う方は挑戦してください
「S-Interview」で合理的配慮があっても対面面接の受験が難しい場合は、合理的配慮の申請はできないけれど非対面方式受験の「S-CBT」も検討してみましょう!
自分に合う受験形式を見つけてください
英検の【S-Interview受験】があります
英検公式HPより引用
https://www.eiken.or.jp/s-interview/
「英検S-Interview」とは?
CBT方式の受験が難しい方のための方式
英検S-CBTでの受験が難しい方は、リーディング、ライティング、リスニングをPBT、スピーキングを対面式で行う英検S-Interview での受験機会をご用意いたします
英検公式HPより引用
なお、英検S-Interview は、合理的配慮が必要な障がい等のある受験者様のみを対象に実施いたします。ご対象となる方以外は受験することができませんので、あらかじめご了承ください
面接委員にあらかじめ伝えておくことができます
英検公式HPより引用
英検S-Interviewの特徴
従来の英検と同様、筆記および対面式で受験
◎リーディングテスト、リスニングテスト、ライティングテストは解答用紙にマークまたは記述
英検公式HPより引用
◎出題内容、難易度、採点基準は従来型の英検と変わりません
英検公式HPより引用
※英検S-Interviewでは、必ず4技能全てを受験いただきます。特定の技能のみ受験することはできかねますのでご注意ください
英検公式HPより引用
※英検S-Interview は、合理的配慮が必要な障がいのある受験者様のみを対象に実施いたします。一般(合理的配慮が不要)の方は受験することができません
英検公式HPより引用
『かんもく』の受験者に考えられること
従来型英検と同じ日に同じように実施されます
『かんもく』に関してどこまで対応をしてもらえるのかについて英検「配慮係」に聞いてみました
1次試験に関しては、発話を必要としないため、合理的配慮の必要がないものとして配慮は不要となります
〇制限時間は延びますか
・「英検2次面接スピーキングテスト」の発話に時間がかかる
発話に時間がかかる場合、通常の面接の応答時間に加えて制限時間を配慮することが可能です
通常
制限時間 10秒
合理的配慮
制限時間 およそ1分ほど
〇発話が難しい場合、筆談など発話以外の方法で対応してもらえるのか
・発話が難しい場合がある
申請すれば、できる可能性はあります。
必ずこの対応ができます!と、断言はできないので、まずは合理的配慮の申請をしてください
申請をもとに必要な合理的配慮が検討され、決定されます
申請フォームから、診断書(医療機関)または状況報告書(学校)を提出する
状況報告書は英検配慮の事項に沿ったものであることになります
障害者手帳がある場合は、一緒に提出をしてください
申請書に不備がなければ、自宅に黄色い用紙が届くので、そこに「スピーキングテスト」で行ってもらえる合理的配慮が記載されています
当日、試験会場にて受付で黄色い用紙を提出してください
※医療機関に通っている場合は、診断書を発行してもらってください
※状況報告書は保護者が作成することができません。学校などの教育機関にて作成を依頼してください
アティチュードで減点されないために
・固まってしまうことで態度が悪いと判断されてしまわないか心配
アティチュード(Attitude)とは日本語では「態度・姿勢」などを意味する英単語です。
「人や物事に対する取り組み姿勢や行動」です。
◇積極性 「あいさつ」など
◇応答しようとしているかどうかの姿勢
◇態度
全級共通配点「3点」が付きます。
2次試験の個人成績表に、1~3点の詳細があります。
〇3点…「とてもよい」
〇2点…「よい」
〇1点…「普通」
アティチュードは「積極的にコミュニケーションをとる意思を表す」ことと「自分でできる範囲で自然なやりとりを意識する」ことで減点を避けられるようにります
『かんもく』の当事者が、『場面緘黙』『緘動』であることを正しく状況を事前に伝えることで配慮してもらうことができます
個人により程度や状況が異なりますので、困ってしまうこと・対応してほしいことを申請時にしっかりと明記しておくことが重要です
英検公式HP【S-Interview受験】受験上の配慮の概要より引用
https://www.eiken.or.jp/s-interview/documents/S-Interview_list.pdf
その他の欄・音声・言語障がい(吃音症・器質性運動障がい性・その他)
【筆談(音読を口話で実施)】
・Q&Aについて、質問に対する応答を英文で書いて答えます
・2~3級のパッセージは口頭で行います。
・制限時間をおおよそ目安1分ほどに延長してもらい、口頭で答えます
・筆談記入に時間がかかるので通常時間よりも長くなる
英検公式HP【S-Interview受験】受験上の配慮の概要より
【筆談(音読を筆談で実施)】
・Q&Aについて、質問に対する応答を英文で書いて答えます
・2~3級のパッセージは筆談で行います。
・1級・準1級はパッセージ音読がないため、こちらを選択します。
・筆談記入に時間がかかるので通常時間よりも長くなる
英検公式HP【S-Interview受験】受験上の配慮の概要より
【発話に対する配慮】
話がつまる、大きな声が出せないなど状況を面接委員に伝え、注意深く受験者の発話を聞く、受験者の発話がとまってしまっても解答を促すような声掛けを行わず、制限時間まで待つ、受験者に大きな
発声を促さない等の配慮をします。
英検公式HP【S-Interview受験】受験上の配慮の概要より
面接は集団ではなく個別で1対1で行うので他の人の入室はありません
他の人の視線などを気にせず、面接委員と2人で試験を行います
「やってみよう」と思ったら、ぜひ挑戦してみてください!
当日の行動など、不安感がないようにあらかじめ英検の日の自分の行動を確認しておきましょう
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