はじめに「場面かんもく」について知ろう
家の中では普通に話しができるのに、特定の場所(幼稚園・小学校・職場)など人が集まる場所、社会的な環境の中で声が出ない・話せないなどの状況が続く状態のことを言います。
『その特定の場所』『特定の社会的な人の集まり』『特定の活動内容』の場面において、「話さない」のではなく「話せない」のです。
場面においての症状なので『場面緘黙症』(ばめんかんもくしょう)や、場所が限られているため場所の選択による『選択性緘黙症』(せんたくせいかんもくしょう)と言われます。
また、生活場面全体において話すことができない状況は『全緘黙症』(ぜんかんもくしょう)と言われます。
声が出ない・話せないというだけでなく、体が動けなくなってしまう症状が現れる場合もあります。
これを『緘動』(かんどう)と言います。
http://kanmoku.org/kanmokutoha.html(参考:かんもくネットより)
場面かんもく症の主な状況
「ただの恥ずかしがりやなのでは?」「頑張ればできるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
でも、『場面緘黙症』は、本人の意思があったりや頑張ろうと思っていても「話せない」状況なのです。
家庭では、表情も豊かで普通とかわらず話すことができるのに、学校の校門をくぐると表情が硬くなり、脳や体は緊張状態になります。
「おはよう」と声をかけられて、「おはよう」と言いたいけれど、声がでません。
授業中の発表や、国語の音読など指名をされて注目されてしまう場面であれば、緊張が強くなります。
声を出す場面でなくとも、体育など先生や生徒が見ているかもしれない、注目しているかもしれない場面でも、本当なら、できるはずの能力が思うように発揮できないこともたくさんあります。
いつも話さない子を目の当たりにして、クラスメイトたちは「『あ』って言ってみて!」「どうして話さないの?」先生も「ちゃんとしなさい。」「何が何でも話さないとは強情だね。」と「話さない」ことに、疑問をもち何とか話すようにしようとしてしまいがちです。
このように、『場面緘黙症』の当事者は、「話せない」ことについて強いコンプレックスや劣等感を抱いてしますことも多々あります。
場面かんもくは理解と正しい支援が必要です
『緘黙症』の当事者たちが、幼児期・学童期・青年期・大人の方も含めて、安心して社会生活を送るには、周囲の理解や支援が必要になります。
周囲の教育者、医師、大人たち、子ども達が正しい理解をした上で関わっていくことで、社会の中で楽しい生活を送ることができるようになります。
『緘黙症』が、世の中に少しずつ認知され始めています。
TVの特集や本などを目にすることがたまにあります。
しかし、まだまだ『かんもく』のことを知らない人はたくさんいます。
1人でも多くの人が『かんもく』のことを知ることが大切だと思っています。
このサイトでは、正しく読んで知ってもらえるようサイト名を『かんもくPRESS』と平仮名で書かせていただいています。
『かんもく』についての情報発信ができる『新聞』にしていきたいです。
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